スタート日に行ってきました!『御書印』のもらい方
こんにちは。『ダンラク』ライターの坪内悟です。
新型コロナの件もあって、大勢の人が集まるイベントはすっかり自粛ムード。
そんな中、家でゆっくり楽しむ「読書」が注目されてきています。
以前、御朱印ならぬ、『御書印』というプロジェクトが立ち上がったことをお伝えしました。
『御朱印』は神社やお寺をめぐっていただくもんなんですけど、
こちら『御書印』は「本屋さんをめぐっていただく印」なんですね。
そんな企画が、いよいよスタートしたというわけで、
初日の2020年3月1日(日)に、実際に『御書印』をもらいに行ってきました。
まずは、ちいさな街の本屋さんで
17時すぎに向かったのは、東京・神田神保町の『廣文館書店』。
靖国通りと白山通りが交わる神保町交差点に建つ、小さな書店です。
中に入ると、中央に雑誌用の本棚があり、店内の7~8割が雑誌というところでしょうか。
壁面の棚には文庫本などが入っていて、まさに「街の本屋さん」感満載です。
そんなに広くはない店内を見渡しても『御書印』マークの入ったポップを見つけられなかったため、
レジにいらしたお店の、白髪のおかあさんにおそるおそる
「あの~、今日から始まった、『御書印』ってありますか?」
と尋ねると、
「あぁ、ハイハイ」
とレジの後ろから、新品の『御書印帖』を出してくれました。
「ごめんね、まだなかなか慣れてなくて~」
なんて言いながら、
まずはメインのオリジナルスタンプを捺印。
大きいので、これがなかなか力がいるらしい。
「もう年を取ってるから、スタンプ押す力が弱くて、スタンプがかすれちゃうのよ。ごめんね~」
と言いながら、両手に力を込めて押してくれました。
続いて小さな御書印マークのスタンプと
書店名の入ったスタンプを押してくれる時も
見本を見ながらぎゅぎゅっと押してくれて、
「ごめんねぇ。押す位置とかがまだよくわかんなくてねぇ」
と、なんだか謝られてばっかりw
こちらも
「今日、始まったばっかりですからねぇ」
と笑いながら返しました。
こういう、書店員さんとお話できるのもいいですよね。
最後にこの書店にゆかりのある本のタイトルや一節、オススメの本を書いてくれるということで、「コスミック時代文庫」、
そして、「日付」をボールペンで記入していただきました。
「コスミック時代文庫」というのは、時代小説の文庫シリーズなんだそうで、
おかあさんに聞くと、
「うちは年配のお客さんが多いから、時代小説がよく売れるのよ」
と言っていた。
なるほど、そういうそれぞれの書店の個性がわかるのも面白いですね。
で、御書印代200円を払って終了。
おかあさんに、
「さっき『御書印』を押してもらってるとき、手元だけ撮影したんですけど、インターネットとかに載せても大丈夫ですか?」と聞くと、
「手だけなら大丈夫よ。
前にテレビの取材が来た時には映さないって言ってたのに、放送見たら全身映ってて。恥ずかしかったわ」
なんて笑いながら答えてくれました。
次に向かったのは、大型書店
「時間かかってごめんね。大きな書店さんなんて、もう事前にバッチリ準備してあるみたいよ」
そんな廣文館書店のおかあさんの話を聞いて、
次に向かったのは
『書泉グランデ』。
こちらは超大型書店ですな。
1階のレジの男性店員さんに聞くと、
「あぁ、2階ですね」とすんなり対応され、階段を上がりました。
2階のレジのおねぇさんに、
「あの~、すみません。『御書印』をいただきたいんですけど……」
というと、すぐ後ろにあった御書印帖を渡してくれました。
なんと、すでにビニール梱包!
手際良すぎる!!!
さすが大型書店だけあって、たくさんもらいに来るのかしら……
しかもよくよく見ると、階段のところにでかでかと御書印のポスターや、楽しみ方のチラシなんかもあったりして、アピールもぬかりない。
御書印帖が2冊目になっちゃので気が引けたのだけど、梱包済みなので申し訳なく、御書印帖ごといただきました(ごめんなさい)。
こちらも御書印代は200円でした。
すでに紙にスタンプ済。これを御書印帖にあとで貼ります。
御朱印でも神田明神とかはこういうスタイルですよね。やっぱり大型書店は忙しいですしね。
こんな感じで、手順としては
御書印帖(御朱印帖で代用可)を持って行って、本屋さんに行く。
↓
店員さんに「御書印ください」と声をかける。
↓
御書印代(各書店で異なるみたい)を払うと、
①その本屋さんオリジナルのスタンプ
②御書印マークのスタンプ
③お店のナンバーが入ったスタンプ
④お店からのメッセージや、お店オススメもしくはゆかりのある本のタイトルや一節(スタンプまたは直筆)
⑤来店日(直筆)
↓
御書印完成。
あ、各書店で受付時間が違いますので、
事前に『御書印プロジェクト』公式サイトの「参加店一覧」で確認してからお出かけくださいね。
(実際に神田神保町でも、向かってみたら閉店後だったり、定休日だったりするところもありました……(´_`。)グスン)
このリストを見て分かるように、北海道から九州まで、ズラッと本屋さんが参加していまして、これからも参加店が増える予定みたいです。
そして、各書店の御書印もサイトでチェックできます♪
私もかなりハマってしまったので
いずれ「御書印をもらうためだけに旅行する」、なんてこともありそう……
本を探すために本屋に行くのもいいけれど、
個性的な本屋や、本屋の店員さんに会いに行くのも面白いですよ。
そんな楽しみを味わえる、『御書印』。
あなたもぜひ、参加してみてください!