ダイエットには肉じゃない肉!アレルギーにはエビじゃないエビ!
午後のひととき。
仕事の合間に、話題のアレを買いにコンビニへ。
そう最近、ものすごい勢いで売れていると話題なのが、『罪なき唐揚げ』です。
あのポテチでおなじみの「湖池屋」が出している商品なんですけど……
サクサクの食感とジューシーな唐揚げを食べたような味わいが楽しめるんですが、
なんとこの原材料は「大豆たんぱく質」。
湖池屋特製のタレにしっかり漬け込んであって美味しい♪
そのくせ、1袋あたり125kcalという低カロリーですから、間食にはもってこい。
とにかくバカ売れしまして、
いままで一部店舗のみの取り扱いでしたが、2020年6月から全国のコンビニで販売されるようになったのです。
こんな風に、植物性のたんぱく質を肉や魚に見立てた「代替食品」がいま注目を浴びているんです。
見た目も味も本物そっくり!? いま代替肉市場がアツい!
大豆などから「たんぱく質」や「ミネラル」、「アミノ酸」「ビタミン」などを採取して、植物性のオイルなどを配合して作った『代用肉』。
ほかにも食肉業界大手の「日本ハム株式会社」が、2020年3月から『NatuMeat(ナチュミート)』シリーズを展開しています。
ミートボールも、まさにひき肉のようなこだわりの食感を実現!
それなのに、1/3日分の野菜がとれるというから驚きです。
他に家庭用ではハム、ハンバーグ、キーマカレー、ソーセージタイプの4アイテムを展開。
ソーセージタイプの原材料は「こんにゃく」なんですって。
「伊藤ハム株式会社」は、『まるでお肉!』シリーズを展開。
肉のような「食感」「味」「香り」にこだわったそうで、こちらはナゲットや、ハムカツなどもラインナップしています。
「大塚食品株式会社」は、2018年11月から大豆由来のハンバーグ『ゼロミート』を販売しています。
こちらの目玉は、チーズ・イン・ハンバーグ……そっくりの「豆乳クリーム・イン・大豆バーク」。
ハンバーグの中にチーズに見せかけた豆乳クリームが入っていて、まさにそのもの。
日本でも少しずつ代替肉は浸透してきているようですが、その多くは大豆由来のもの。
もともと日本の食文化は大豆加工食品が多いですから、日本食との相性も良くって受け入れられやすそうですね。
世界に拡大する代替食品!
こんな風に、植物性のたんぱく質を肉や魚に見立てた「代替食品」が世界的に注目を浴びています。
でも欧米の場合はダイエッターというより、ベジタリアンやヴィーガンを中心に広がりを見せているそうで、大手ハンバーガーチェーンのメニューにも取り入られたり、スーパーの食肉コーナーにも代替肉が多く販売されているんですって。
あのマクドナルドも、ドイツで『Big Vegan TS』、
フィンランド、スウェーデンで『McVegan(マックビーガン)』を販売。
さらに2019年9月から3か月間、カナダでも完全植物性のヴィーガンバーガー『P.L.T.(Plant, Lettuce, Tomato)』をテスト販売。価格は4.9ドル(約530円)だったそうです。
また日本でも、本来なら2020年にはあの世界的スポーツ大会があるはずでしたから、
来日する外国人旅行客を見越して、ヴィーガンレストランが続々と開店しました。
その1つが、渋谷パルコ地下1FのCHAOS KITCHENにある、『居酒屋 真さか』
「肉味噌もやし」や「VEGAN餃子」も肉の代わりに大豆ミートを使っているので、ヴィーガンの方も安心して食べられます♪
お店の入り口の看板には「ヴィーガンの方も、そうでない方も、みんな一緒に、美味しく、楽しく、健康的に酔えるお店です」とあります。
ぜひお友達と行ってみたいですね。
アレルギーもへっちゃらな代替エビ
そして今、大きな注目を浴びているのが「代替エビ」なんです。
植物由来の代替シーフードを製造するサンフランシスコの会社「New Wave Foods(ニューウェーブフーズ)」が「100%植物由来のエビ」の開発に成功。
今年2020年の発売を予定しているそうなんです!
海藻と植物性タンパク質を原料に使い、本物のエビと同じ味、独特の食感を再現することに成功したといいます。
本来、エビに含まれている8種類の必須アミノ酸はそのままに、コレステロールゼロを実現。
塩分やカロリーも本物のエビより低いのが特徴です。
アレルゲンも含まれていないため、エビアレルギーの人も安心して食べられるのが嬉しいですね。
人口増加による食糧問題や畜産による環境破壊、健康志向の高まりなど、さまざまな観点からも注目が集まる代替食品。
現状では、生産コストが高いことがネックとなっていますが、一過性のブームではなく、一般的な食事として定着する日がくるかもしれませんね。
ライター。俳優や放送作家、ラジオパーソナリティ(かわさきFM『平成POPオヤジーズ』放送中)としても活動。
『ヒットの潮流』班
当サイト『ダンラク』の運営会社・株式会社ダンク内のトレンドリサーチチーム