アメリカで映画監督になる! 堺三保さんに訊く夢をかなえるための第一歩!【前編】

41歳の決意、チャレンジ!
映画監督になるためにアメリカの大学へ留学!

 

2018年夏、クラウドファンディングMOTION GALLERYでひとつのプロジェクトが注目を浴びました。それは、短編SF映画『オービタル・クリスマス』~聖夜を祝う全ての人に~制作プロジェクト。6月30日にスタートし、開始12時間で580万円、8月31日の終了時点では総支援額2,182万円となり、このプロジェクトは動き出しました。

 

 

今回お話を伺うのは、この作品の監督・堺三保さん。全編英語(日本語吹替版もあります)・全編アメリカで撮影されたこの作品で監督デビューを果たしました。

そして2021年2月、完成された作品のBlu-ray&DVDがリターンとして各出資者(コレクター)の手元へと届いたのです。

 

この支援金額の大きさは、コレクターから堺さんへの期待や夢や希望の大きさといえます。そこで堺さんに映画監督という夢への挑戦と、この作品の完成に至るまでの道のりを伺おうと思いました。

すると、映画監督デビューに至るまでに41歳でアメリカの大学に行くことを決意し、43歳での入学、そこから3年半のアメリカでの留学があったのでした。40歳を超えてのチャレンジです。

 

 

【プロフィール】

堺三保(さかい・みつやす)1963年大阪生まれ

作家/脚本家/翻訳家/レビュアー/SF設定。2021年2月『オービタル・クリスマス』で監督デビュー。そして、デジタルハリウッド大学講師に就任するなど多岐に渡り活躍中。

【主な作品】
脚本
『オービタル・クリスマス』(短編) (2021)
『ISLAND』 東京MX他/feel. (2018)
『ギャラクシーエンジェル』 TV大阪/マッドハウス (2003)
『無敵王トライゼノン』 TBS/イージーフィルム (2000 – 01)

ストーリー・スーパーバイザー
『ニンジャバットマン』 (2018) ワーナージャパン/ライデンフィルム
『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』 (2017) ワーナージャパン/DLE

Twitter
https://twitter.com/Sakai_Sampo
note
https://note.com/sakaisampo

 

 

監督になりたい!
映画を勉強するためにアメリカに留学する!

 

 

ーー堺監督!完成おめでとうございます!ハートウォーミングな作品でとてもよかったです。
まずはアニメの仕事がメインとなっていた堺さんが映画監督になろうと思った経緯についてお聞かせください。

 

アニメの仕事をやっていたとき、忘れもしない2003年の春。
打ち合わせ中に、「堺さん、ここ暑い?ものすごい汗だよ」と言われて。
「最近調子悪いんだよねー」と話をして額をぬぐうとべったり汗で。翌日病院に行ったら、糖尿病で即入院1か月。ついでに心臓の手術もやってしまいましょうと、また1か月。

 

 

すずかすてら撮影

 

この入院中の2か月間、この先どうするかをずっと考えていて。人生の残りの時間を意識したんです。作品を自分で監督したいなあって欲が出たんですよ。一番やりたいことを一から勉強してやろうと。ただし、アニメの場合は(僕は)絵が描けないんで、絵コンテができないと無理というのはわかっていたのと、もともと実写が好きだったので。

 

どうせ映画制作の勉強をするなら一番えらいところに行ってやろうと思って。
2003年秋にUSC(南カリフォルニア大学 University of Southern California=以下USC)を受けたんですね。その時にはころっと落ちて。翌年2回目を受けてもダメで。次出してダメだったらという3回目は、仕事で縁のあったスタン・ウィンストン(『ターミネーター』や『ジュラシック・パーク』などの特撮を手掛けたSFXアーティスト)とディズニーの脚本家に推薦状を書いてもらったら補欠で合格して。推薦状がめちゃくちゃ効いたんですね。

 

でも、入学してから聞いた話だと、サマースクール(誰でも入れるコース)でがんばって良い短編を作って、そこで先生に推薦状を書いてもらうとだいたい通るんですって。中に入って知るという(笑)。今はどうかわかりませんよ(笑)。

 

 

 

 

ーー2007年1月に入学されたわけですよね。

 

 

43歳のときですね。もっとも、在学中に2回ドロップアウトしかけてますけど(笑)。

 

 

ーー映画学校のトップともいえる大学ですよね。

 

 

歴史があって有名な監督などを輩出してますから。
ロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などの監督)がモーション・キャプチャーを教えに来ていたり。ヒュー・ヘフナー(雑誌『プレイボーイ』を発刊者)が表現の自由の講義をしに来ていたり。絶対ふたりプレイメイト(『プレイボーイ』の女性モデル)が付いているんですよ。介護みたいなんですけどね(笑)。

 

日本映画がアメリカでプレミア(ワールドプレミア。宣伝で主演や監督などを招待した上映)の時には、学内の映画館でやるんですけど『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の時には校内を歩いている樋口真嗣監督に偶然会ったり。

 

ーー海外の映画やドラマが好きなんですよね。

 

僕らの世代はテレビは海外映画と海外ドラマで育ってますから。やっぱり向こうのモノが基本なんですよ。
80年代に深夜に海外ドラマをやっていて。『ポリス・ストーリー』『ヒルストリート・ブルース』『特捜班CI-5』などなど……。僕は関西だったからというのはあるかもしれませんね。関西は深夜に海外ドラマの放送が関東よりも多かったようなんです。

 

 

すずかすてら撮影

 

 

しかも80年代って海外ドラマの第2黄金期って言われていて、リアル志向なんですよ。その後に『ER緊急救命室』とかでどーんと大ヒットが来るんですけど。
80年代後半から90年代にネットで知り合った海外の友人とビデオの交換をしてました。観たい海外ドラマのビデオを送ってもらって、日本からはアニメのビデオを送るという。

 

 

ーー聞けば英語は中学高校と赤点だったとか。英語はどこで身につけたのでしょう。

 

 

テレビドラマでリスニングはなんとかなって。読む方は大学時代からアメコミを買って読んでましたから。読むのも聞くのも独学なんですよ。(さらっと)
海外SF研究会というサークルでは原書で長編をばりばり読んで翻訳している人ばかりでしたからね。人間は環境に左右されるってことで。

 

USC留学での講義、そしてクラスメイト。

 

ーー実際にUSCではどうでしたか。

 

 

最初の半年間、英語で話していることはわかっていても返事がぱっとできないんですよ。結構大変でしたね。
あと、映画制作って一人でできないんですよ。カメラ、照明、音声とそれぞれ必要で。
最初は1分でなんでも撮ってこい。次に3分で作れ。ところが最初は友達も知り合いもいないから、スタッフがなかなか集まらない。なのに、それを毎月1本出せ。3本出したら、4本目はチームで。

 

 

南カリフォルニアの街並み
南カリフォルニアの街並み

 

 

更に2学期目は誰かと二人で組まないとならない。二人でカメラと監督を交互に、16ミリフィルムで短編を撮るんです。

 

組む相手も自分で探す。クラスメイトの数は本当は偶数いるんだけど、ドロップアウトもいるし、上から落ちてくる奴もいるので、奇数になってしまうことがある。

 

でも組む相手を探すのもコミュニケーションの一環。
さすがに最近このシステムはやめたらしく、チーム分けは学校側で決めますってことになりましたが。

 

ーー相当しごかれる感じですね。

 

面白いのは、最初にこの講習は必ず受けておきなさいねと言われたオーディションのやり方。
役者さんは、オーディションで決めるので。まず、プロか演劇学部の役者から、ネットで公募する。
そして会場に長机があって、プロデューサー、監督が並んで座っているオーディションは、絶対にするな、と。

 

 

すずかすてら撮影

 

役者の良い状況を観てあげなければならない。リラックスさせなければならない。
できるだけ役者の近くで見なさい。カメラも正面からではなく、工夫して置きなさい。もしも相手役が必要ならば誰かを連れてきなさい、と。

 

そして、もっと暗い感じで、声のトーンを変えてなど数パターンをさせて役者の幅を見なさい。
さらに、イエスマンは使うなと。
相手に認めてもらおうとする人は芝居がどんどんダメになっていくから。

 

応募があっても当日必ず来るわけではないんですよ。
10人応募があって5人選んでも、来るのは1人か2人だからって。
ただし学生映画でも、「とにかく役が欲しい人」「暇を持て余している人」「何か今までと違う役が欲しい人」は絶対来るんですよ。

 

USCはネームバリューがあるから。
5分や10分の短編でもメインの役であれば、その人の宣材になるんですね。

 

あと、(素人目にも)わかりやすい高級そうなカメラを置いておくと、(役者の)やる気が変わるから。はったりは大事です。

 

2年目からはやっと台詞つきの映画を撮らせてもらえるんです。そこでADをやって、二度と(ADは)やらないと思った(笑)。

 

撮影許可書、その保険、撮影場所許可書、その保険、撮影計画書、香盤表など。
映画を作るのは半分書類仕事だねって(笑)。
授業は月火水に固まっているんですよ。金土日で撮影に行ってこいと。金曜の夕方に映画会社も使っている街の機材屋に行くと、機材が安く借りられるんですよ。大学の書類を出すとディスカウントされて。

 

 

ーークラスメイトはどうでしたか。

 

 

春と秋で新入学するのは50人ずつ。僕らの年にドロップアウトしたのは、3人しかいなかったんじゃないかな。残った47人はみんな仲良くて。

3年だと300人のはずなんだけど、全学年で常に400人から450人くらいいる。つまり、3年で卒業するようにはできていないんですよ。みんな、いい映画かシナリオが作れるまで学校に居座ってます。

 

 

ーー同期のその後はどんな感じですか。

 

 

クラスには日本人が僕ともうひとり。その日本人が『37セカンズ』のHIKARI監督です。彼女は高校の時からアメリカにいて、ずっとアメリカに住んでます。ハリウッドメジャーに最も近い。『37セカンズ』で大手映画会社と契約を結んだと聞くし。

あと、英語の発音が苦手なベトナムから来たファン・リン。苦学生でお金なくてね。よく一緒に映画を観に行ったけど、帰国したら監督になって、ベトナムの『怪しい彼女』リメイク版で大ヒットをとばしちゃった。

※『怪しい彼女』大ヒット韓国映画で、日本、中国、ベトナムでリメイク版が製作された。

 

 

すずかすてら撮影

1年下にライアン・クーグラーがいました。『クリード』『ブラックパンサー』の監督です。
僕は2年3年のときに、MACが100台くらいある地下の編集室でバイトをしていたんですけど、僕もそこでライアン・クーグラーと会っていたかもしれない(笑)。

 

 

ーー本当に映画の名門中の名門というのが伝わってきます。卒業するのも大変だったかと。

 

やっと卒業できたのはクラスメイトのおかげなんで。ありがたいなって思います。
半分以上は20歳くらい年下。今でもFACEBOOKとかでつながっています。

 

 

すずかすてら撮影

 

 

ーー卒業した後はどうしていたんですか?

 

卒業した後、3年くらいアメリカで仕事を探して、100件くらい(経歴書などを)送ったけど、連絡来たのは3件、面接が2件くらい。どこも採用されなくて日本に戻ってきました。

その後、アニメの仕事が入って久しぶりに東京に舞い戻ったのが6年前。
そして、2018年にMOTION GALLERYの社長を紹介してもらったのがきっかけで、クラウドファンディングをスタートさせました。

 

 

イラスト/コラム 近藤ゆたか

 

こうしてクラウドファンディングで資金調達した堺さんは短編映画『オービタル・クリスマス』で監督デビューを果たす。
つづく後編では、アメリカでの撮影時の話やこれからについてお話を伺っていきます。

 

 

 

 

 

 

堺三保さんのUSC留学日記は、電子書籍としてamazonなどで発売中!

【合本版】ルーカスの後輩になる! ~堺三保留学日記~ 全6巻セット (BOOK☆WALKER セレクト) Kindle版

 

もうひとつの『オービタル・クリスマス』
声優であり小説家デビューした池澤春奈さんによるノベライズ版はこちら

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人
ドクトルF 藤原邦彦 a.k.a ドクトルF
「銀の匙」舞台のような畜産専攻大学を卒業後方向転換、出版業界の片隅を振り出しに、平成のおたく系出版社・編プロ・webマガジンなど紆余曲折を経て、令和を生きる編集・ライター。人物・イベント・旅行など取材。今行きたいところは台湾だけど、いつ行けるのかなー。
(イラスト/近藤ゆたか)白

m.c.

ビジネスネタはおまかせ!の”理論派校正女子”。仕事やライフスタイルに「少し役立つ」多彩な記事をリリースしていきます。

(イラスト/直井武史)
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近藤ゆたか

イラスト/コラム 近藤 ゆたか(こんどう ゆたか)
1964年東京の下町「玉の井」生まれ。
イラストレーター、漫画家、時代劇アジテーターとして活動。
現在、長年イラストを担当する『空想科学読本』が、全国の希望された高校の図書館への配信で連載中。それらを新たにまとめ直した電子書籍版も発売中。
またCS放送・時代劇専門チャンネルの番組案内『時代劇専門チャンネルガイド』でイラストコラムを連載中。

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頼れる人

テキストもダミー

食品添加物イメージ

うま味調味料

もちろん「味の素株式会社」の持つ商標(※2020年3月現在)。「味の素株式会社」にはこのほかにも、「ほんだし」や「スリムアップシュガー」など、すっかり浸透して一般名称と勘違いしそうな商標がたくさんあります。詳しくはこちら

マンションのキッチン

短期賃貸マンション

「株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント」が商標を所有(※2020年3月現在)。もともとは「♪ツっカサ~のウィ~クリィ~マンっションっ!」で一世を風靡した「ウィークリーマンションツカサ」が、短期賃貸マンション事業を米投資会社「リーマン・ブラザーズ」に売却したことで生まれた会社だそうです。

ポータブルカセットプレーヤー

携帯音楽プレーヤー

『ウォークマン・WALKMAN』は、「ソニ-株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)
しかし、オーストラリアにおいては、2002年に最高裁判所によって「『ウォークマン』はすでに “ポータブルオーディオプレイヤーの一般名称” になっていて、ソニーは商標権を失っている」という判決が下されてしまい、ソニーは「ウォークマン」の商標を独占使用できなくなっているんですって。

トイレ

温水洗浄便座

『ウォシュレット』の名称は、「TOTO」の登録商標(※2020年3月現在)

エアロバイク

自転車型トレーニング器具

『エアロバイク』は、「株式会社 コナミスポーツライフ」の商標(※2020年3月現在)。もともと開発したのはこれを開発したのはベビー用品で有名な「コンビ株式会社」でしたが、その後コナミに商標が渡されました。

エレクトーン 鍵盤

電子オルガン

『エレクトーン』は「ヤマハ株式会社」の商品名であるため、商標も当然ヤマハが所有(※2020年3月現在)。カワイの直営店に行って「エレクトーンを見せて下さい!」とか言うと、たぶん怒られます(カワイの電子オルガンは『ドリマトーン』)

高速道路のオービス・東京

速度違反取り締まり装置

オービス(ORBIS)』は『ボーイング社』が開発したもので、日本では『東京航空計器』という会社が商標登録しています(※2020年3月現在)。もともとはラテン語で「眼」を意味する言葉から名付けられたそうです。

オセロ

オセロ風ゲーム、リバーシ

「株式会社メガハウス」が、『オセロ・Othello』の専用使用権を所有(※2020年3月現在)。「メガハウス」はバンダイグループの会社ですね。

ワイシャツ

ワイシャツ

もともとは1918年(大正7年)に「美津濃株式会社」(現:ミズノ)が、ちょうど第一次世界大戦で「勝った」ことにひっかけて、『カッターシャツ』との商品名にしたんだそう。ネットを調べると、「もと商標」とあるので、現在は一般化しているものと思われます。詳しくはミズノの社史サイト(1918年の欄)をご覧ください。

三角コーン(PSDは切抜き)

コーン標識、パイロン

『カラーコーン』は、「セフテック株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)。これをたくさん送られる漫画家さんもいますよね。

領収書とボールペン01

ノーカーボン紙

「富士フイルム株式会社」が所有(※2020年3月現在)

7色のクーピー #3

オイルパステル

『クレパス』は、「株式会社サクラクレパス」が商標を所有(※2020年3月現在)
公式サイトにもしっかり書いてありますね。

ツナ缶

ツナ缶

『シーチキン』は、「はごろもフ-ズ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

マッターホルン

ジェットバス、気泡風呂

『ジャグジー』は、これを開発したアメリカの企業「Jacuzzi」社の登録商標(※2020年3月現在)

川の中の修行僧16

中国武術、少林武術

『少林寺拳法』は、「一般社団法人 SHORINJI KEMPO UNITY」が所有(※2020年3月現在)

セロハンテープ

セロハンテープ

「ニチバン株式会社」が商標を所有(※2020年3月現在)。出願時には「単なる『セロハン製テープ』の略称ではないか?」と判断されてしまって審査もされず、7年半もの時間を経てやっと取得できた商標なんだそう。

荷物を渡す配達員の男性4

宅配便

『宅急便』は、クロネコヤマトの「ヤマトホールディングス株式会社」が所有(※2020年3月)。映画『魔女の宅急便』のスポンサーにもなりましたよね。

旅

弾丸旅行

『弾丸ツアー』は、旅行会社「株式会社JTB」が所有(※2020年3月現在)

トランポリン

跳躍器具

創始者ジョージ・ニッセンの会社と提携関係にあった「セノー株式会社」が、1960年に商標を登録し、所有(※2020年3月現在)

鍵盤ハーモニカPSD背景透過パス付き

鍵盤ハーモニカ

『ピアニカ』は、製造・販売元の「東海楽器製造株式会社」および「ヤマハ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

カメラ51

インスタントカメラ・写真

2020年3月現在、「PLR IP Holdings, LLC」が商標を所有。

マジック2

フェルトペン

『マジックインキ』の商標権は、「株式会社 内田洋行」が所有(※2020年3月現在)

ufoキャッチャー

クレーンゲーム機

 『UFOキャッチャーは、1985年に製造・販売を開始した「株式会社セガゲームス」の登録商標(※2020年3月現在)

ルービックキューブ(切り抜きパス付・PSD背景透過)

六面立体パズル

ハンガリー生まれのこのパズルは、1980年夏頃に「株式会社ツクダオリジナル」から日本発売。その販売に先立ち、1980年4月に商標出願、1983年11月に登録され、その後、「株式会社メガハウス」に移転されました(※2020年3月現在)

 

 

ボビナム・男性と女性16

てすと

テスト

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①フシン

「不審」……疑わしいなと思うこと
⇒『審』の一文字で、「詳しく調べて明らかにする」の意味なので。
正体がわからず怪しいのは、「不審者」ですものね。

「不信」……誠実でないので、信用しないこと
⇒信じないから、「内閣不信任案」を出すんですもんね。

 

②タンタン

「淡々」……あっさり

「坦々」……何事もない 平ら 平凡

※ちなみに、「担々麺」は、道具をぶら下げた天秤棒を “担” いで売り歩いた麺なので、『担』を使います。

 

③タイケイ

「大系」……同じテーマや傾向の著書や文献をまとめて編集した書物のあつまり

「体系」……それぞれ個々の要素が、一定の規則や原理に基づいてまとめられている理論や組織

 

現状、新聞などでは「体型」と「体形」は、ほぼ区別はなく、「体形」に統一しているそう。
あえて区別するなら……

「体型」……体の形のタイプ(類型として比較するときに使う)
⇒「やせ型」とか「肥満型」とか。

「体形」……生物のカラダのカタチ

 

 

④レンケイ

「連携」……同じ目的を持つ同士がつながって、協力し合いながら物事を行うこと。

「連係」……いくつかの物事がつながって、お互いに密接な関係をもつこと。(協力するニュアンスは、特にありません)
 ⇒ 「提携」などで使うように、『携』は「手を携えること」。
   「関係」などで使うように、『係』は「つながること」と覚えるといいかも。

 

⑤ヘンザイ

「偏在」……かたよって、あるところにだけ多くあること。

「遍在」……どこにでもあること。
⇒読みも同じだし、漢字も似ていますが、意味はほぼ正反対なので、気を付けましょう。

 

岡崎社長

「体型」と「体形」は、ちょっと難しいかもしれませんね

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イドウ

「異動」……地位や職務が変わること。
⇒ちなみに、勤務地が変わる時や、住民票が変わる時も「異動」を使います。

「移動」……物が物理的に動いて、位置が変わること。

 

②イシ

「遺志」……亡くなった人が生きていた頃に持っていたこころざし。

「意志」……その物事の実行を決意する積極的(前向き)な気持ち。

「意思」……自分の考えや思い。

 

③コウセイ

「校正」……印刷物の文章や文字などの、間違い・不具合を指摘すること。

「更正」……(税金や登記を)改めて直すこと

「更生」……生まれ変わること。転じて、よくない状態から立ち直ること。
⇒『会社更生法』は会社が生まれ変わるため、「更生」を使います。

「厚生」……生活や身体などを豊かにすること。
⇒またこの場合、『厚生労働省』は固有名詞なので、これしかない。

 

 

④サイゴ

「最後」……続いている物事の一番あと。

「最期」……命がなくなる時。死に際。
 

 

⑤ジテン

「自転」……(天体などが)内部にある軸を中心にして回ること。

「時点」……時の流れの、ある1点。

「辞典」……言葉の意味や文法、使用例などを説明した本。

「事典」……事柄の内容を説明した本。他と区別するために「ことてん」とも呼ぶ場合もある。

「字典」……の読み方や使い方を説明した本。他と区別するために「もじてん」とも呼ぶ場合もある。

 

岡崎社長

ちゃんと使い分けられたかい?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①サイケツ

「採決」…… 会議の参加者が賛否の意思表示をして、物事を決定すること。「決をとる」

「裁決」…… 上の者物事の良し悪しを判断すること。(みんなでなくてOK)

 

②キョウセイ

「叫声」…… さけび声。

「嬌声」…… 女性のなまめかしい声のことで、男性の関心をひくための “つくった声” であるのが特徴。

 

③シアン

「思案」…… あれこれ考えをめぐらすこと。

「私案」…… 個人的な考え。

「試案」…… 試しに作った、仮の考え・計画。

 

④スイショウ

「水晶」…… 鉱物の一種。

「推奨」…… 人や物などが優れていると、人に勧めること。
 

 

⑤ドウシ

「同旨」…… 趣旨が同じであること。

「同志」…… 理想や目的を同じくする(思想を共有する)仲間。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『同志社大学』しかない。

「同士」…… 同じ仲間・種類。
  ⇒「いとこ同士」「男同士」などで使われるように、思想・志は関係ない。

 

岡崎社長

ちょっと難しかったですかね?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イガイ

「以外」…… 「~を除いて」

「意外」…… 「想像を超えて(想像の範囲を外れて)

 

②ウンコウ

⇒どちらも意味は「決まった軌道上を進んでいくこと」。

「運航」…… こちらは舟を表す『航』が付くのでわかるかもしれませんが、舟・船や飛行機の場合のみ使います。

「運行」…… こちらは陸の交通手段、または惑星などに使います。

 

③カイトウ

「解答」…… 「問題を解いて、“正解”を出すこと」

「回答」…… 「返事をすること」。なので、返事が様々な「アンケート」には、『回答』を使います。

 

④カギョウ

「稼業」…… “稼”ぐ仕事=「収入源とする職業」

「家業」…… ”家”の仕事=「その家で代々受け継がれて来た職業」

 

⑤キセイ

「既成」…… すでに存在するもの。

「既製」…… すでに “商品・製品として” 存在するもの。

「規制」…… 規律を守るために、“制限する” こと。

「規正」…… 悪い点を “正しくなおす” こと。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『政治資金規正法』しかない。

 

岡崎社長

結構わかっちゃいました?