【体験】熱中症・夏バテ防止に「甘酒」?「シエンタン(塩漬け卵)」!?
ミーン、ミーン
Proof Readerライターの すずかすてら です。
本格的な夏が到来していますよね。筆者は北国育ちなので暑さにかなり弱かったりします。
出勤するたびに
そんなお決まりの挨拶になるほど、大汗をかいています。
心配してくれる同僚達は
そして、急激な気温上昇が起きた時に体が温度変化にうまく適応できないと、睡眠不足や二日酔い、胃腸障害といった体調不良が発症し、熱中症や夏バテの誘発につながることもあるとのこと。
不安になっているあなたに、この夏、私がおすすめするのが
【甘酒】と【シエンタン(塩漬け卵)】です。
世界も注目! 日本の伝統ドリンク「甘酒」
みなさんは、「甘酒」といえばどんな時に飲みますか?
Proof Readerライターの坪内さんは、初詣で新宿の花園神社に行くと、おでんやら焼き鳥やらが並んだ屋台で一緒に買って、アツアツの甘酒をふーふーしながら飲むのが恒例だそうです。
北国育ちの私は、『母の味』。
冬になると、ほぼ毎日寝る前に、母が作った酒粕の甘酒を飲んでいました。
甘酒は、しびれるような寒さを「あったか~く」ほぐしてくれる、やさしい飲み物。
冬の飲み物のイメージですよね……
でも、つい先日、近くのスーパーに行くと、
飲み切りサイズなどいろいろな「甘酒」や「酒粕」が売っているではありませんか!!!
この夏に……なぜ……?
実は、甘酒はかつて江戸時代に、夏の「栄養ドリンク」として重宝されていたのです。
時代は過ぎ、 現代人の食物は驚くほど豊富になりましたから、普段から甘酒を口にしている人は少ないのではないでしょうか。
しかし近年、甘酒は健康と美容に良い食品と話題になり、多彩にアレンジされた商品も続々と登場。
“飲む(食べる)点滴”ともいわれ、日本のスーパーフードとして、いま海外でも注目されているのです。
なぜ甘酒は健康にいいの?
そんな甘酒の主な成分は以下の3つ。
ブドウ糖のおかげで、砂糖を入れなくても甘い味に。吸収するとすぐにエネルギーになるんですって!
健康に不可欠なビタミンを多く含んでいます。
美容効果も期待できるとのことで、女性にもうれしいですね♪
筋肉や血管・脳などの細胞を作るのに必要不可欠な「必須アミノ酸」の全種類が甘酒に含まれています。それらは体内では作ることができないので、食べ物から摂取するしかないんだそう。疲労回復にも効果的です。
さらに、お腹に優しい発酵食材としても注目されているんですよ。
米麹と酒粕ってどうちがうの?
酒粕甘酒とは
原料は酒米に発酵菌を加えてできた「もろみ」。
お酒を絞ったカスを水に加えて溶かし、砂糖などを加えて作ったものです。
少量のアルコールが含まれます。
米麹甘酒とは
味噌や醤油づくりに使われる「米麹」を使って作られたものです。
上記でも書いた成分であるブドウ糖成分が多く「飲む点滴」として甘酒ブームの火付け役。 ※点滴はブドウ糖が主成分。
アルコール成分は全く含まれていません。
米麹と酒粕ってどっちが効果的?
では、「飲む点滴」米麹甘酒がいいの?と思う方もいると思いますが、そう単純なことでもないのです。
『月桂冠』の公式サイトの研究開発ページによると
酒粕は【酵母】【タンパク質】【食物繊維】
と多く含まれる栄養素に違いがあり、酒粕には、食物繊維の働きをもつ酒粕レジスタントプロテインが、多く含まれるいるそうです。
脂質を吸着させてそのまま体外に排泄することによって、コレステロール低下や肥満抑制作用があると考えられ、ダイエットにも良いと期待されているそうです。
お子さんやアルコールを取れない方は「米麹」、
ダイエット効果も期待してしまう方は「酒粕」と、
それぞれの特性を考えてバランスよく飲んでいきたいですね。
酒粕で甘酒を作ろう
そこで酒粕を購入した筆者は、重い腰を上げ酒粕を使った冷やし甘酒を作ってみました。
袋の裏に書いてある、レシピを参考に
<材料>1人前
・酒粕 50g
・水 200㏄
・砂糖 適量(お好みで)
私は三温糖が好きなので、三温糖使用です。
①鍋に水とほぐした酒粕と砂糖を入れます。
②煮立たせます。
③好みの大きさにつぶしながら溶かします。
④10分程、あら熱をとるために放置。
⑤あら熱が取れたら、容器に入れて冷蔵庫で1時間~2時間ほど冷やします。
⑥冷えた甘酒をコップに注ぎ、アクセントとしてお好みで、すりおろした生姜を入れます。
氷があれば、氷を入れると良いと思います。
冷やし酒粕甘酒のできあがり♪
我ながら、ほのかな甘みとなめらかな舌ざわりの甘酒に仕上がり、美味しく飲みました。
作る際のポイントは、煮立たせすぎないことと酒粕をしっかり溶かすことです。
冷やす作業をしなければ、10分程で作れます。そして、市販と違い自分の好みの甘さに調整できるのが、魅力です♪
たまたま買った酒粕のメーカー、『月桂冠』の公式ブログでも作り方が紹介されています。
米麹甘酒の作り方は、麹の『池田屋醸造』のサイトで紹介されています。
日本の伝統ドリンクを取り入れた“ほっこり甘酒生活”はじめてみませんか?
※アルコール成分が入っていないか、飲む前に米麹か酒粕かを必ず確認してください。
台湾などアジアの家庭料理、塩漬け卵 シエンタン
塩タブレットなど補助食品は多数あれど、せっかくなら日々の食事でおいしく食べたいですよね。
そんな筆者に同僚が
とおすすめしてきたのが「シエンタン(塩漬け卵)」です。
シエンタン(鹹蛋)って何?
シエンタンは漢字で『鹹』=「辛い」と、『蛋』=「たまご」と言う意味を合わせて『鹹蛋』と書く、塩漬け卵のこと。
そして、ベトナムではホヴィムォイ(hột vịt muối)、フィリピンではイトログ・ナ・マアラト(itlog na maalat)、タイではカイケム(khai kem)と呼ばれているそうです(アジアに普及していますね……)
中国、台湾、東南アジアで広く作られていて、生卵でも3ヶ月程度は保存できるという『発酵食品』なんです。
本場では、アヒルの卵が主流。台湾のほとんどの家庭では、冷蔵庫には鹹蛋がいくつかストックされているんですって。
アヒルの卵で作ったものを『鹹鴨蛋』(シエンヤータン)と言い、鶏の卵で作ったものを『鹹鶏蛋』(シエンジータン)と言うそうです。
中秋節の季節には、餡の中に塩卵の黄身が丸ごと入った『鹹蛋(タンファン)月餅』が発売されるほど、お馴染みの食材だそうで、ねっとりした濃厚な味わいが、特徴だそうです。
ちなみに同じような熟成・発酵食品として、
・アヒルの卵に木灰・石灰・塩・泥など茶の汁でこねたものを塗りつけ、発酵させた食品の『皮蛋(ピータン)』
・アヒルの卵を酒粕の主原料としたタレに漬け込んだ『糟蛋(そうたん、ザオダン)』
・ゆで卵を香辛料とともに煮込んでは、風で乾かすことを1週間にわたって繰り返し、小さく縮まった『鐵蛋(ティンダン)』
・ゆで卵の殻にひびを入れてから茶葉や醤油、香辛料などとともに煮込んだ『茶蛋(チャーダン)』
なんかがあるそうです。
シエンタンを作ってみました
分量など各サイトで微妙に違うのですが、以下が代表的な作り方です。
<材料>
・水 1リットル
・生卵 10個
・塩 200g
・八角 1個(写真は2個ですが1個使用)
あれば、花山椒10粒
① 水に塩を入れて温めながら溶かします。
② 塩水のあら熱がとれるまで、20分ほど放置。
③ 煮沸消毒した密閉容器や袋に、生卵と香辛料、②の塩水を入れ、しっかり封をします。
④ 冷蔵庫で3週間程、寝かせます。
あとは待つだけです。
八角を鷹の爪や胡椒などにしてアレンジも楽しめるそうです。
作る際のポイントはしっかりと塩を溶かすことと空気をなるべく入れないように密閉すること。
作るのはとても簡単なので、ぜひ、挑戦してみてください。
できあがりは、黄身が固くなりねっとりするそうです。
私の仕込んだものは、あと一週間程足りないので実食レポはまだできないのですが、できあがったら一味違った卵料理が味わえるとワクワクしています。
アレンジなどは、こちらのサイトで紹介されています。
まだ、日本には、あまり流通してないようなのですが、
タイでは、ポテトチップなどのスナック菓子や乾麺が発売されていて、「塩卵フレーバー」として人気だそうです。
まだまだ、未知なる味…『シエンタン』、ぜひ一度味わってみませんか?
【追記】9月16日
シエンタン 完成しました。
黄身がねっとり濃厚で醤油要らずのTKGでした♪
箸で黄身を割ると、こんな感じ♪
これからさらに、本格的に暑くなりますが(ぐったりですね・・・)、
今回紹介した他にも、熱中症・夏バテによい食材がたくさんあると思います。
いろいろ取り入れて、毎日の食生活を “おいしく健康に” 過ごして暑さを乗り切りましょう!
『ドクターズファイル 熱中症』(https://doctorsfile.jp/medication/233/)
沢井製薬『サワイ健康推進課』(https://kenko.sawai.co.jp/body-care/201807.html)