【旅】横浜山手西洋館めぐり#05 ベーリックホール〈神奈川県横浜市〉

 

 

都会での忙しい毎日に疲れたら、ふらっと旅に出てリフレッシュしてみませんか?

シリーズ『町旅』は、そんなあなたを癒してくれたり、
改めて日本の魅力を再発見できる「ニッポンの旅」をご提案します。

 

 

外国人居留地の面影が残る神奈川県の横浜にある、趣深い「横浜山手西洋館」を巡るこのシリーズ。

現在コロナ禍ということもあり、館内での撮影は禁止なのですが、
この現地取材は2016年に行われたものなので、その内部もバッチリ撮影。

見どころも写真でたっぷりお伝えしています。お楽しみに♪

 

 

 

 

第5弾の今回は……
『ベーリックホール』。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

 

 

住所としては、「横浜市中区山手町72」に位置します。

 

エリスマン邸と通りを挟んだところに建つ、山手の丘の中でもひときわ目を引く瀟洒な豪邸「ベーリックホール」。
こちらは1930(昭和5)年、アメリカ人建築家J.H.モーガンにより設計され建てられた、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅です。
山手の西洋館の中でも延床面積約200坪(敷地は600坪)は最大規模で、建設当初はベリック夫妻と当時すでにベリック商会に勤務していた子息の三人で住んでいました。

 

 

建物はスパニッシュスタイルを基調とする木造二階建て・地下一階からなります。
外観からは一見、石造りの家のように見えますが、実は木造(注:地下のみ鉄筋コンクリート造)。
外壁は明るいベージュ色のスタッコ仕上げ、四つ葉と方形が組み合わされたクワットレ・フォイルのガラス小窓、瓦屋根をもつ背の高い煙突など、多彩な装飾がベリック邸の特徴として見られます。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

玄関ポーチのアーチにはレンガ色のスクラッチ・タイルの縁取りが施されており、アーチの開放的な印象がより強められています。

 

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

美しいアイアンワークは、玄関扉、階段手すりや入り口、窓枠など邸の随所に見られます。

 

 

同じスパニッシュスタイルで共通のモーガンによる設計のラフィン邸(山手111番館)と比べてみましょう。

ラフィン邸のスパニッシュな要素はファサード部分(建築物の正面デザイン)のみに集中し、他の部分にはあまり見受けられないのに対して……

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

ベーリックホールでは、外装と内装を合わせた建物全体にまんべんなくスパニッシュな意匠と装飾が見られます。

 

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

化粧梁の組天井になっている高い天井に暖炉を備えたこの広い居間は、建物の中でもひときわ目を引く空間です。
居間とつながるポーチ(パーム・ルーム)には、3連アーチの開口部が設けられ、開放感いっぱいです。

またこの居間へは玄関ホールから3段のステップを降りてアプローチする設計になっているため、劇場的な効果も感じられます。
ベリック氏がフィンランド領事の仕事をしていた時や、この建物がセント・ジョセフの寄宿舎として使用されていた頃には、この居間でダンスパーティも開かれたそうです。

 

 

居間に付属の「パーム・ルーム」は北側に位置するため、サンルームほど陽は入りませんが、用途は同じもの。
建設当初は眼下に広がる港を眺めるのに絶好のロケーションだったようです。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

また名前が「パーム・ルーム(=Palm(やしの木)Room)」であることから考えて、おそらく当時はこの部屋に観葉植物などをいくつも置いて、南国コロニアル風の居心地の良い伸びやかな空間に仕立て、休憩室などに利用していたのでは?などと想像されています。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

この部屋の床にも建物の入り口と揃いの白黒の市松模様のタイルが敷かれており、モダンでリズミカルな印象を視覚的に生み出していますね。

 

 

このパーム・ルームには写真のような獅子の噴水口を持つ壁泉がついています。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

壁泉の壁部分は、当時の石積み風のテクスチャーを再現するために化粧目地や雲母の片を混ぜて復元しています。このサンルームに当たる場所に壁泉があることなどから、ベリック邸は専門家から見ても、かなり本格的なスパニッシュ建築に分類されています。

 

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

下から見上げると化粧梁の組天井の雰囲気がよくわかりますね。
向かって右側に据えられた暖炉と背中合わせに建物の外にも、獅子の噴水口を持つ壁泉が設けられています。

 

 

 

入ってすぐの玄関ホールにも居間のパーム・ルームの床と揃いの白と黒の市松模様のタイルが敷き詰められています。
不思議の国のアリスに出てくる床を連想する人も多いようです。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

階段の手すりの先端部分にはオウム貝のような渦巻型の意匠がほどこされています。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

手すりへと伸びて続くアイアンワークも渦を巻いて弧を描くもので、揃いの意匠になっています。

 

 

 

 

玄関ホールを介して、居間と反対側に位置する客間。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

現在はこの邸の受付が置かれています。
他にも館のミニチュアや案内リーフレットなどが飾られています。

 

 

客間からつながる食堂。
食堂からは、配膳室や台所などのパントリーへとつながっています。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

この客間の雰囲気は、同じモーガンによる設計のラフィン邸(山手111番館)のホールや食堂の雰囲気ともよく似ています。
ためしに両者を比べて見るのも面白いかもしれませんね。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

寄木細工のような食堂の床に、窓から差し込む光が織りなす模様。
アンティークデザインのフロアスタンドにレースのカーテン、アールデコ柄のカーペットなどで醸し出される落ち着いた品の良い佇まいにしばし時を忘れてぼおっとしてしまいました。

 

 

この邸の水まわり。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

蛇口やレバーの形状にもアンティーク・テイストが感じられ、どこかエレガントですね。

 

 

 

ボイラー室と倉庫の並ぶ地下へと続く階段。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

突き当たりは洗面所です。
こちらは地下室へと続くので、表の公的な空間を意識した華やかなつくりとは対照的に、家のバックヤードを感じさせる地味な造りになっているのが、印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

続いては2階に上がってみましょう。

パブリックな使用を兼ねる1階の居室に比べ、2階はほとんどが寝室などの家族のプライベート空間で占められています。
の中で、とりわけ女性に高い人気を誇るのが、この子ども部屋です。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

実際、部屋に入った瞬間に「カワイイ!」と声を上げる女性たちをこれまでに何度も目にしました。

 

 

この部屋に入ると、まず最初に目につくのが印象的な「クワットレフォイル(四つ葉型)と呼ばれる小窓」とブルーに塗られた部屋の壁です。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

クワットレフォイルと言うのは、「Quatre=4」、「Foil=葉」 のことで、元を辿ると(?)どうやらイスラーム建築に行き着くようです。
欧米でも、ゴシック建築と呼ばれる教会や大聖堂などの窓の装飾に頻繁に登場する意匠です。
このクワットレフォイルのお洒落な窓がこの館には、南側に4つ、北側に2つの合計6つもあるそうです。

 

 

青い壁の方は、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」などと同じフレスコ画の技法が用いられています。

壁に石灰モルタルを塗った後、乾いていない状態で水でといた顔料を塗ると、石灰と顔料が化学反応をおこして結晶ができ、顔料が閉じ込められて明るく発色する、その習性を利用したものです。この青い壁と小窓の青の窓枠が太陽光を背に浮かび上がる様子は「おしゃれ」と「カワイイ」に目がない現代女性たちのハートをいたくくすぐるようです。

 

 

 

また、この部屋の家具は当時のものが残っていないため、すべてが横浜家具で復元されたものなんだそう。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

部屋全体を覆うブルーに対して、黄色の優しいクリームカラーで統一された「デスク」「ベッド」「本棚」「引き出し箪笥」「おもちゃ箱」らが置かれています。
部屋全体の壁を覆うアズール(緑みがかった青)の深みのある大人色のイメージを薄めて、知育にも良さそうなすっきりとして可愛いらしい子供部屋に落ち着いています。

 

 

 

さらに、この部屋は復元時に小さな男の子の部屋として設定されたため、少年の部屋にふさわしい、クマのぬいぐるみや乗り物のおもちゃなども置かれています。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

結果として窓や壁などのおしゃれな内装との相乗効果で可愛さがギュッと凝縮されたような雰囲気の部屋に仕上がっています。

 

 

 

 

 

2階の各部屋には専用のバス・トイレがそれぞれにつき設置されています。
こちらは子供部屋に付属のバスルームです。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

ベリック氏の子息は、ここが建築された当時すでにベリック商会に勤務する青年であったことが確認されていますので、おそらくこのバスルームは(居室と違って)当時使用していたものに近い雰囲気ではないかと想像します。

 

 

 

 

子供部屋の隣は、もとは客用寝室でしたが、現在は応接室として展示されています。
これまで何度か塗り替えられてきた各室内の内壁も、現在は、創建当初の色に復元されているそうです。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

全体として、和風住宅では見られないような大胆な色使いが特徴的です。
部屋ごとに異なる基調カラーは、見る部屋ごとにガラリと違う印象を与えます。

深い緑の壁紙を使ったこの部屋は、ダークマホガニー(のように見える板材)の赤味がかったキャビネットや、モカブラウンの応接セットを美しく引き立てます。

 

 

 

応接室にもクワットレフォイルの小窓があります。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)


この個性的な装飾の窓では、一見、他の家具との相性や組み合わせが難しそうに思えますが、実際には左隅に置かれているようなクラシカルスタンダードタイプのキャビネットや、修飾的な縁飾りのある華やかで個性的な鏡などともよく調和して、違和感なく溶け込んでいる印象です。

 

 

客室(応接室)専用の浴室にもクワットレフォイルの小窓が使われていました。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

ブルーの窓枠と呼応するかのように青いタイルで壁面を化粧張りされた、地中海をイメージさせる美しい浴室です。
白に黒のスクエアドットをあしらった床面のパターンタイルは3つの浴室ともに共通で、おしゃれ度も高く、魅力的にまとまっていました。

 

 

 

現在、執務室として展示されているのは、元・主人用の寝室。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

執務室にふさわしい重厚なデスク。佇まいにも味があるアームチェア。

 

そして、年代物の古いタイプライターは存在感があって絵になります。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

 

この主人の部屋からバス・トイレを挟んで隣には、妻の寝室があります。
この部屋を夫人部屋と同じ「寝室」ではなく「執務室」のしつらえにしたのは、子ども部屋を小さい男の子用に設定したのと同様に、来館者をできるだけ楽しませるための工夫(配慮)なのかもしれませんね。

 

 

 

こちらが中間に位置する、主人と夫人の共用のバスルームです。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

こうやって順番に見ていくと、2階の3つのバスルームのうち、客室だけに「四つ葉の小窓」があしらわれていることに気付きました。やはりお客さまは特別という気持ちの表れでしょうか。

また、こちらのバスルームのバスタブの色は濃い目のペパーミントグリーンで、クリーム色のタイルとの配色も美しく、この配色の美しさはここに限らず建物全体に強く感じたことでした。

 

 

 

 

ここが執務室(旧・主人用寝室)と部屋続きになっている、夫人用の寝室です。
こちらは創建当初から夫人用の寝室として使われていました。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)


部屋の基調カラーは、ピンクで、この部屋に一歩入ると、女性なら誰もが安らぎと居心地の良さを覚える、そんな雰囲気の部屋です。

 

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

夫人の部屋には、隣室にはないポーチが付属しています。
これは、遠い異国で生活する夫人の気持ちを少しでもなぐさめようとする配慮では?という見方がされています。

庭木の緑、温かな陽光、港の景色などの心を和ませる風景がここからは望めました。

ベーリックホール
撮影:乃梨花(「町旅」女子部)

今でもこの場所に立つと、船の汽笛が聞こえます。

 

 

 

次回は「外交官の家」を訪れます。どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

(編集部注※この現地取材は2016年に行われました)

※編集部注:記事内で紹介したスポットは現在、ウィルスの影響で営業時間の変更や休業されている場合がございます。
 お出かけ前に必ず、施設の公式サイトなどでご確認ください。

横浜山手西洋館公式サイト

 

 

 

 

この記事を書いた人

●執筆・撮影
「町旅」班乃梨花)

日本の古くからの魅力的な町並みや、文化・歴史・風土まで立体的に町の魅力を紹介する「ダンク」内チーム。

白

●再構成:坪内悟

 

 

 

頼れる人

テキストもダミー

食品添加物イメージ

うま味調味料

もちろん「味の素株式会社」の持つ商標(※2020年3月現在)。「味の素株式会社」にはこのほかにも、「ほんだし」や「スリムアップシュガー」など、すっかり浸透して一般名称と勘違いしそうな商標がたくさんあります。詳しくはこちら

マンションのキッチン

短期賃貸マンション

「株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント」が商標を所有(※2020年3月現在)。もともとは「♪ツっカサ~のウィ~クリィ~マンっションっ!」で一世を風靡した「ウィークリーマンションツカサ」が、短期賃貸マンション事業を米投資会社「リーマン・ブラザーズ」に売却したことで生まれた会社だそうです。

ポータブルカセットプレーヤー

携帯音楽プレーヤー

『ウォークマン・WALKMAN』は、「ソニ-株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)
しかし、オーストラリアにおいては、2002年に最高裁判所によって「『ウォークマン』はすでに “ポータブルオーディオプレイヤーの一般名称” になっていて、ソニーは商標権を失っている」という判決が下されてしまい、ソニーは「ウォークマン」の商標を独占使用できなくなっているんですって。

トイレ

温水洗浄便座

『ウォシュレット』の名称は、「TOTO」の登録商標(※2020年3月現在)

エアロバイク

自転車型トレーニング器具

『エアロバイク』は、「株式会社 コナミスポーツライフ」の商標(※2020年3月現在)。もともと開発したのはこれを開発したのはベビー用品で有名な「コンビ株式会社」でしたが、その後コナミに商標が渡されました。

エレクトーン 鍵盤

電子オルガン

『エレクトーン』は「ヤマハ株式会社」の商品名であるため、商標も当然ヤマハが所有(※2020年3月現在)。カワイの直営店に行って「エレクトーンを見せて下さい!」とか言うと、たぶん怒られます(カワイの電子オルガンは『ドリマトーン』)

高速道路のオービス・東京

速度違反取り締まり装置

オービス(ORBIS)』は『ボーイング社』が開発したもので、日本では『東京航空計器』という会社が商標登録しています(※2020年3月現在)。もともとはラテン語で「眼」を意味する言葉から名付けられたそうです。

オセロ

オセロ風ゲーム、リバーシ

「株式会社メガハウス」が、『オセロ・Othello』の専用使用権を所有(※2020年3月現在)。「メガハウス」はバンダイグループの会社ですね。

ワイシャツ

ワイシャツ

もともとは1918年(大正7年)に「美津濃株式会社」(現:ミズノ)が、ちょうど第一次世界大戦で「勝った」ことにひっかけて、『カッターシャツ』との商品名にしたんだそう。ネットを調べると、「もと商標」とあるので、現在は一般化しているものと思われます。詳しくはミズノの社史サイト(1918年の欄)をご覧ください。

三角コーン(PSDは切抜き)

コーン標識、パイロン

『カラーコーン』は、「セフテック株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)。これをたくさん送られる漫画家さんもいますよね。

領収書とボールペン01

ノーカーボン紙

「富士フイルム株式会社」が所有(※2020年3月現在)

7色のクーピー #3

オイルパステル

『クレパス』は、「株式会社サクラクレパス」が商標を所有(※2020年3月現在)
公式サイトにもしっかり書いてありますね。

ツナ缶

ツナ缶

『シーチキン』は、「はごろもフ-ズ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

マッターホルン

ジェットバス、気泡風呂

『ジャグジー』は、これを開発したアメリカの企業「Jacuzzi」社の登録商標(※2020年3月現在)

川の中の修行僧16

中国武術、少林武術

『少林寺拳法』は、「一般社団法人 SHORINJI KEMPO UNITY」が所有(※2020年3月現在)

セロハンテープ

セロハンテープ

「ニチバン株式会社」が商標を所有(※2020年3月現在)。出願時には「単なる『セロハン製テープ』の略称ではないか?」と判断されてしまって審査もされず、7年半もの時間を経てやっと取得できた商標なんだそう。

荷物を渡す配達員の男性4

宅配便

『宅急便』は、クロネコヤマトの「ヤマトホールディングス株式会社」が所有(※2020年3月)。映画『魔女の宅急便』のスポンサーにもなりましたよね。

旅

弾丸旅行

『弾丸ツアー』は、旅行会社「株式会社JTB」が所有(※2020年3月現在)

トランポリン

跳躍器具

創始者ジョージ・ニッセンの会社と提携関係にあった「セノー株式会社」が、1960年に商標を登録し、所有(※2020年3月現在)

鍵盤ハーモニカPSD背景透過パス付き

鍵盤ハーモニカ

『ピアニカ』は、製造・販売元の「東海楽器製造株式会社」および「ヤマハ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

カメラ51

インスタントカメラ・写真

2020年3月現在、「PLR IP Holdings, LLC」が商標を所有。

マジック2

フェルトペン

『マジックインキ』の商標権は、「株式会社 内田洋行」が所有(※2020年3月現在)

ufoキャッチャー

クレーンゲーム機

 『UFOキャッチャーは、1985年に製造・販売を開始した「株式会社セガゲームス」の登録商標(※2020年3月現在)

ルービックキューブ(切り抜きパス付・PSD背景透過)

六面立体パズル

ハンガリー生まれのこのパズルは、1980年夏頃に「株式会社ツクダオリジナル」から日本発売。その販売に先立ち、1980年4月に商標出願、1983年11月に登録され、その後、「株式会社メガハウス」に移転されました(※2020年3月現在)

 

 

ボビナム・男性と女性16

てすと

テスト

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①フシン

「不審」……疑わしいなと思うこと
⇒『審』の一文字で、「詳しく調べて明らかにする」の意味なので。
正体がわからず怪しいのは、「不審者」ですものね。

「不信」……誠実でないので、信用しないこと
⇒信じないから、「内閣不信任案」を出すんですもんね。

 

②タンタン

「淡々」……あっさり

「坦々」……何事もない 平ら 平凡

※ちなみに、「担々麺」は、道具をぶら下げた天秤棒を “担” いで売り歩いた麺なので、『担』を使います。

 

③タイケイ

「大系」……同じテーマや傾向の著書や文献をまとめて編集した書物のあつまり

「体系」……それぞれ個々の要素が、一定の規則や原理に基づいてまとめられている理論や組織

 

現状、新聞などでは「体型」と「体形」は、ほぼ区別はなく、「体形」に統一しているそう。
あえて区別するなら……

「体型」……体の形のタイプ(類型として比較するときに使う)
⇒「やせ型」とか「肥満型」とか。

「体形」……生物のカラダのカタチ

 

 

④レンケイ

「連携」……同じ目的を持つ同士がつながって、協力し合いながら物事を行うこと。

「連係」……いくつかの物事がつながって、お互いに密接な関係をもつこと。(協力するニュアンスは、特にありません)
 ⇒ 「提携」などで使うように、『携』は「手を携えること」。
   「関係」などで使うように、『係』は「つながること」と覚えるといいかも。

 

⑤ヘンザイ

「偏在」……かたよって、あるところにだけ多くあること。

「遍在」……どこにでもあること。
⇒読みも同じだし、漢字も似ていますが、意味はほぼ正反対なので、気を付けましょう。

 

岡崎社長

「体型」と「体形」は、ちょっと難しいかもしれませんね

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イドウ

「異動」……地位や職務が変わること。
⇒ちなみに、勤務地が変わる時や、住民票が変わる時も「異動」を使います。

「移動」……物が物理的に動いて、位置が変わること。

 

②イシ

「遺志」……亡くなった人が生きていた頃に持っていたこころざし。

「意志」……その物事の実行を決意する積極的(前向き)な気持ち。

「意思」……自分の考えや思い。

 

③コウセイ

「校正」……印刷物の文章や文字などの、間違い・不具合を指摘すること。

「更正」……(税金や登記を)改めて直すこと

「更生」……生まれ変わること。転じて、よくない状態から立ち直ること。
⇒『会社更生法』は会社が生まれ変わるため、「更生」を使います。

「厚生」……生活や身体などを豊かにすること。
⇒またこの場合、『厚生労働省』は固有名詞なので、これしかない。

 

 

④サイゴ

「最後」……続いている物事の一番あと。

「最期」……命がなくなる時。死に際。
 

 

⑤ジテン

「自転」……(天体などが)内部にある軸を中心にして回ること。

「時点」……時の流れの、ある1点。

「辞典」……言葉の意味や文法、使用例などを説明した本。

「事典」……事柄の内容を説明した本。他と区別するために「ことてん」とも呼ぶ場合もある。

「字典」……の読み方や使い方を説明した本。他と区別するために「もじてん」とも呼ぶ場合もある。

 

岡崎社長

ちゃんと使い分けられたかい?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①サイケツ

「採決」…… 会議の参加者が賛否の意思表示をして、物事を決定すること。「決をとる」

「裁決」…… 上の者物事の良し悪しを判断すること。(みんなでなくてOK)

 

②キョウセイ

「叫声」…… さけび声。

「嬌声」…… 女性のなまめかしい声のことで、男性の関心をひくための “つくった声” であるのが特徴。

 

③シアン

「思案」…… あれこれ考えをめぐらすこと。

「私案」…… 個人的な考え。

「試案」…… 試しに作った、仮の考え・計画。

 

④スイショウ

「水晶」…… 鉱物の一種。

「推奨」…… 人や物などが優れていると、人に勧めること。
 

 

⑤ドウシ

「同旨」…… 趣旨が同じであること。

「同志」…… 理想や目的を同じくする(思想を共有する)仲間。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『同志社大学』しかない。

「同士」…… 同じ仲間・種類。
  ⇒「いとこ同士」「男同士」などで使われるように、思想・志は関係ない。

 

岡崎社長

ちょっと難しかったですかね?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イガイ

「以外」…… 「~を除いて」

「意外」…… 「想像を超えて(想像の範囲を外れて)

 

②ウンコウ

⇒どちらも意味は「決まった軌道上を進んでいくこと」。

「運航」…… こちらは舟を表す『航』が付くのでわかるかもしれませんが、舟・船や飛行機の場合のみ使います。

「運行」…… こちらは陸の交通手段、または惑星などに使います。

 

③カイトウ

「解答」…… 「問題を解いて、“正解”を出すこと」

「回答」…… 「返事をすること」。なので、返事が様々な「アンケート」には、『回答』を使います。

 

④カギョウ

「稼業」…… “稼”ぐ仕事=「収入源とする職業」

「家業」…… ”家”の仕事=「その家で代々受け継がれて来た職業」

 

⑤キセイ

「既成」…… すでに存在するもの。

「既製」…… すでに “商品・製品として” 存在するもの。

「規制」…… 規律を守るために、“制限する” こと。

「規正」…… 悪い点を “正しくなおす” こと。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『政治資金規正法』しかない。

 

岡崎社長

結構わかっちゃいました?